ドラマ坊っちゃんの感想!結末が原作と少し違い恋愛要素が強くなっている!

2016年の新春ドラマスペシャルとして夏目漱石の名作「坊っちゃん」が嵐の二宮和也さんが主演で放送されましたが、なかなか面白かったですね!基本的には原作の小説と同じ感じで物語が進んでいきますが、最後のラストに関してはかなり変わっていたような気がします。でも、この終わり方はスカッとする結末だったので個人的にはアリですね。

ドラマ「坊っちゃん(2016)」の感想

坊っちゃんは100年も前の作品なので言い回しなど分かり難い部分があったりもしますが、さすが現代のドラマ。とてもストーリーも分かりやすくて、淡々の物語が進んで行き、なんとも言えない間があり、その雰囲気がこの作品の世界観を上手く表現していたようにも感じます。

ちなみに、坊っちゃんのドラマ化や映画化は過去にも数多くあります。僕はドラマ版を見たのは初めてでしたけど。

キャスティングが豪華

スポンサードリンク

それにしても、ドラマ坊っちゃんのキャスティングが豪華でしたね。

主人公の坊っちゃんを演じるのは嵐の二宮和也さん。最近では「オリエンタル急行殺人事件」や「赤めだか」、映画「母と暮らせば」と注目作品への出演が続いていますが、どうしちゃったんでしょうか。凄い活躍の仕方です。

そして、坊っちゃんの敵でもある赤シャツは及川光博さんが演じましたが「100年も前にこんなお洒落な王子様がいるわけないだろ!」とも思いました。でも、ドラマが進むにつれて違和感もなくなり赤シャツを演じることができるの彼がだけです。

  • 坊っちゃん:二宮和也さん
  • 教頭・赤シャツ:及川光博さん
  • 校長・狸:岸部一徳さん
  • 数学の主任教師・山嵐:古田新太さん
  • 野だいご:八嶋智人さん
  • うらなり(古賀):山本耕史さん
  • マドンナ:松下奈緒さん
  • 坊っちゃんの家の下女であるおばあちゃん・清:宮本信子さん
  • 物理学校校長:佐藤浩市さん

そして、物語とは直接的な関係はありませんが、坊っちゃんの下宿先で夏目漱石と出会うことになるのですが、演じたのが直木賞作家でもある又吉直樹さん。いや、適役すぎるでしょ。というか、本人はこのオファーを本当に受けるかどうか迷ったと思いますけどね。

簡単にストーリー(ネタバレ)

坊っちゃんの小説は100年も前の作品ということもあり青空文庫や電子書籍などで無料で読むことができます。ドラマ(2016年)の「坊っちゃん」も基本的なストーリーは同じです。若干異なる部分もありますが。

坊っちゃんが数学教師に

物理学校を卒業した坊っちゃんは校長に呼び出されて四国・松山の中学校に数学の教師として月給30円で働かないかと誘いを受けて特に断る理由もなかったことから「行きましょう」と一つ返事で教師になります。ちなみに、原作では月給40円となっています。この微妙な違いは何なんでしょうか。

四国・松山の中学校に

松山の中学校の校長である狸は口数少なく「なるほど」が口癖。そして、現場で指示を出しているのは教頭の赤シャツです。

校長の狸が赴任してきた坊っちゃんに対して「生徒の模範になるように」と言います。坊っちゃんは「模範とはどういうことだ?」と質問し狸は赤シャツに答えを求め赤シャツは説明をします。しかし、これを聞いた坊っちゃんは「できません」と反抗します。

数学教師の主任の山嵐が坊っちゃんの下宿先を紹介することに。その道中に、氷水を食べるために入ったお店でこの町一番の美人のマドンナと出会います。マドンナは英語教師のうらなりと密かに思い合っている、しかし教頭の赤シャツがマドンナを横取りしようとしているという情報を山嵐から聞きます。

そして、下宿先で夏目漱石と出会うことに。特に物語とは直接的な関連はありませんが、この出会いが「坊っちゃん」という作品を生み出したきっかけになったような描写がされています。

生徒からの嫌がらせ

坊っちゃんは初めて授業をします。

しかし、ここで生徒から天ぷら蕎麦を4杯食べた事、団子を2個食べた事について冷やかしを受けたり、宿直の夜に蚊帳の中にイナゴを入れられるなどの嫌がらせを受けることになります。これについて処罰を受けさすように求めますが、赤シャツとその他の教師はそれを認めません。しかし、山嵐だけは坊っちゃんの意見に賛同をしてくれる事に。

これを見ていた校長の狸は赤シャツの言っている通り処分はしない方針に。

しかし、謝罪はさせるべきだとし、生徒を集めて坊っちゃんの前で謝ることに。しかし、坊っちゃんは「もういい!謝らなくていい!」と止めます。謝る気がないのに謝罪を受ける気にはならない、嘘は大嫌いなんだ!とその場を立ち去ります。

赤シャツとマドンナが婚約

一方で、赤シャツはマドンナの両親に挨拶に行って結婚をする話を取り付けます。赤シャツは帝大卒の学士で将来的にも安泰の身分。それに付け込んでマドンナと結婚する話を進めます。この話を知った英語教師のうらなりは落胆します。

赤シャツはうらなりを左遷

赤シャツはマドンナとうらなりがいい感じになっていることに気づいていました。そして、うらなりを九州の学校に昇級アップを条件に左遷することに。赤シャツは坊っちゃんが赴任してきたことで生徒の成績が上がっていることを理由に給料アップを告げられます。

しかし、後にこの給料アップはうらなりが居なくなることでもたらすことであることを知り、さらに山嵐も辞めさせられる可能性をがあることを知り、赤シャツの家を訪れて「そんな不人情な金は入りません!」と給料アップの話を辞退することに。

「金や権力で俺の心は変わりません!人は好き嫌いで動くものです。いくら月給を上げていい暮らしをしたってその裏で辛い思いをしている人がいるなら嬉しくとも楽しくともなんともありません!」

赤シャツの家にいたマドンナがこの話を聞いていて心が揺れ動きます。

うらなりの送別会、そしてマドンナに告白

うらなりの送別会が開催されています。しかし、坊っちゃんと山嵐は素直に送り出すことができません。山嵐は「唯一の救いは九州に行くことで人を欺いたりする西洋かぶれのハイカラ野郎、ペテン師がいないことです。明るい未来が待っているのです。」とみんなの前で発言します。

そして、坊っちゃんと山嵐は早々に送別会から姿を消します。この送別会も結局は他の教師が飲みたいだけの会であってうらなりは一人ぼっちに。そして、その帰りにマドンナと遭遇することになります。

二人きりで会話をします。

うらなりは意を決して「僕は..あなたのことが好きです!ずっと好きでした。毎日毎日あなたのことを考えると胸が苦しくて。さようなら。」と告白をして涙を流しながらその場を去っていくのでした。

スポンサードリンク

坊っちゃんが生徒の前で語る

うらなりが去った後、坊っちゃんは授業を中断して生徒の前で語ります。

「俺は嘘が大っ嫌いなんだ!勉強をして卒業をすれば立派な教育を受けたことになるのか?身分もない清の方がよっぽど上等だ!」と東京にいるおばあさんを引き合いに出します。

さすがに生徒は「清って誰だ?」ってなりました。

生徒の乱闘騒ぎが発生

生徒たちが帰宅中に他校との接触により乱闘騒ぎが発生します。

近くを通りかかった坊っちゃんと山嵐が止めに入ります。そして赤シャツも現れますが、傍観しています。そして新聞記者がこの乱闘を写真に収めていたのです。

翌朝の新聞にこの乱闘騒ぎが掲載され教師が指揮をしていた報道されてしまい大問題となってしまいます。この新聞を見た赤シャツは不敵な笑みを浮かべています。坊っちゃんは朝、マドンナと遭遇します。

そして清のことについて話を始めます。

「手紙の相手、シワだらけのおばあちゃんだけど、どこに連れて行っても恥ずかしくない、あんなに立派な女はいません。いつも俺を褒めてくれるんです。欲がない、正直者だ、良いお気性、そう褒めてくれる、だから俺は損をしても馬鹿を見たって正直にいられるんです、人にも自分にも嘘をつくのはまっぴら御免です!」と。

これを聞いたマドンナは意を決したような顔をしています。

辞職願を提出

赤シャツは問題を起こした生徒に対して教師が先導したことから処分はしないという方針を発表します。これを聞いていた野だいご、そして生徒達は腑に落ちない顔をしています。

坊っちゃんと山嵐は辞職願を提出します。

二人が学校を出ようとしたところ、生徒達が目の前に現れます。そして、今まで坊っちゃんに対して嫌がらせをしていたことを正直に話し始めたのです。ようやく、生徒達が坊っちゃんを受け入れたのでした。

そして、本当にその場を立ち去ろうとした二人でしたが、坊っちゃんが清のお守りを落としてしまいます。そして、赤シャツの元に行って….いきなりの顔面パンチ!その場に赤シャツは倒れこんでしまいます。

校長の狸は「なるほど」と一言。そして坊っちゃんは「お世話になりました!」とその場を立ち去ります。

マドンナがうらなりの元に

九州に向かおうと船に乗ろうとするうらなり。すると、後ろからマドンナが走ってきたのです。そして抱き合う二人。そのまま船に乗ってうらなりは「いいんですか?」とマドンナに聞きます。

マドンナは「明治の女は自分に正直でないと」と。

結末が若干異なる

赤シャツが芸者遊びをしていたことを問い詰めた結果、坊っちゃんが天誅を制裁をして結末を迎える小説でしたが、2016年版のドラマ「坊っちゃん」では若干のアレンジが加えらえれていましたね。芸者遊びをしていたことは変わりありませんが、より深いストーリーになっていたように感じます。

そして、うらなりとマドンナが一緒になったシーンも描かれるなど恋愛要素も意外と強かったようにも思います。坊っちゃんが恋愛をするわけではないので恋愛要素だけで見ると松下奈緒さんと山本耕史さんがメインになってしまうような気もしますが。

そして、最後に数学の代理として赤シャツが教壇に立つことになりますが、同じように生徒から嫌がらせを受けることになり即刻退学処分をすると通告、しかし校長の狸と野だいごはそれを受け入れることはしませんでした。

各キャラクターのその後も描かれていたので個人的にはかなり大満足な仕上がりでした。

絵の傾き

しつこいくらいに赤シャツが飾った傾いた樹木の絵を坊っちゃんが中に描かれている絵を水平にし、赤シャツが額縁を水平するというやり取りが行われていました。最初は何なんだ…この不毛な戦いは…って思っていまいした。

しかし、額縁を水平する赤シャツは中の絵が傾いていることで「生き方がまっすぐではない」、坊っちゃんは額縁が傾いているけど中の絵が真っ直ぐになっていることで「生き方が真っ直ぐ」という意味が込められていたものだったのでしょうね。

本当の最後の結末は小説と同じ

最後は小説と同じように清のことについてが描かれており、のちに肺炎で死んでしまいますが直前に坊っちゃんと同じ墓に入りたいから坊っちゃんの寺に埋めてくれと、そして、坊っちゃんが来るのを楽しみに待っております。

そして小説が閉じられる…そんな演出で終了です。

うん、なかなか面白いドラマでしたね。坊っちゃんの内容を知らないという方も面白く見ることができるドラマだったと思います。

スポンサードリンク

スポンサードリンク

follow us in feedly

 

この記事がよかったら「いいね!」してね!

最新情報をお届けします

■ 関連している記事はこちら!