映画 わたしを離さないで の感想!引き込まれる美しく悲しい世界観!

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現在ドラマで放送されてる「わたしを離さないで」の映画版となる「わたしを離さないで」を見てみました。映画もなかなか面白い作品になっていましたね。

この作品はイギリス人作家で日系イギリス人のカズオ・イシグロさんが原作となったもので、2016年1月よりTBSより世界初のドラマ化されたことで注目されています。

そんな「わたしを離さないで」の映画版ということで、本場のイギリスで製作され2010年に公開された作品となっています。

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映画「わたしを離さないで」の感想

映画とドラマのキャストの違い

原作は読んだことはないのですが、ドラマ版は見ています。

なのでストーリーの導入部分は分かってこの映画を見てみました。このヘームシャル(日本ドラマ版は陽光学苑)にいる子ども達がクローン人間で臓器提供者であるということは周知の通り。基本的には同じストーリー展開をしています。

基本的なストーリーは同じですが、ドラマは舞台がイギリスから日本に設定が変更されていますので登場人物や施設の名前などはすべて違うものとなっています。

  • 陽光学苑:ヘームシャル
  • 恭子(綾瀬はるか):キャシー(キャリー・マリガン)
  • 美和(水川あさみ):ルース(キーラ・ナイトレイ)
  • 友彦(三浦春馬):トミー(アンドリュー・ガーフィールド)

ドラマではスポーツはあんまり好まれませんでしたが映画では生徒たちは活発にサッカーやテニスをするなどしています。また、提供者であるという事実も前半数十分でルーシー先生が明らかにしてしまうので展開も非常に早いです。

さすが映画なのでしっかりと「臓器提供」というリアルな形が出てきます。日本ドラマ版はかなり遠回しに表現しているようにも感じますしね。まあ、テーマがテーマだけに仕方がない部分ではあるのかもしれませんが。

ストーリー(ネタバレ)

舞台は1980年代から90年代にかけての出来事。

この世界では1952年に不治とされていた病気の治療が可能となり1967年には人類の平均寿命は100歳を超えたという設定となっています。

キャシー、ルース、トミーは、ヘームシャルという隔離施設である使命を持って生活をしています。この頃は何の目的があってここで生活をしているのかは明らかにされていませんでしたが、新しく赴任してきたルーシー先生によってこの施設の目的を知ってしまうことに。

ルーシー先生はある日、子ども達にスポーツや絵などは重要ではないと教えられます。そしてすでに人生は決められていること、中年になる前に臓器提供が始まって3度か4度の手術でその人生を終えてしまうことなどを子ども達に話をしてしまうのです。

ルーシー先生は学校をクビになり姿を見せなくなります。キャシーとトミーはお互い好きという感情を持っていましたが、ルースにトミーを奪わせてしまうキャシーは身を引くことに。

18歳になりヘームシャルを卒業した3人はコテージという施設に身を移し、提供者になるまでの間、共同生活をすることになります。この共同生活もキャシーにとってはとても辛いもので、ルースとトミーの夜の営みの音に嫉妬、さらに元々コテージにいたクリシーとロッドも恋人同士であることから孤立していくことに。

ある日、外の世界にルースのオリジナルを見たという話を聞いてみんなで街に出ることに。しかし、その人物はルースとは似ても似つかないような人物でした。

この人物はルースのオリジナルだったのか、どうなのか?

キャシーは介護人になることを決めます。介護人になると提供の時期を遅らせることができるのだ。何よりもルースとトミーと決別することができるからこそ選んだ道だったのかもしれません。キャシーが介護人になったと同時期にルースとトミーも別れてしまうことになり、別々の施設に送られることに。

そして時が流れ、キャシーは介護人として提供者の最後を見送る生活をしてます。ある日、コンピューターに写る資料にルースがいることに気づきます。すでに2回の手術をしています。

10年ぶりにルースと再会するキャシー。そして別施設にいるトミーの元に行って一緒に海にいくことに。ルーシーはキャシーに嫉妬からトミーとの仲を裂いたことを謝りたいと告げられます。

二人は今更…という雰囲気になりますが、ルーシーは恋人同士になると「提供猶予」が認められるようになるという申請書を二人に渡すのでした。

そして、二人と別れたルーシーは静かに3度目の手術をして「終了」します。

ある日の夜のことキャシーとトミーは10年越しに結ばれることに。ちなみに、キャシーが過去にえろ本を見ていた理由はオリジナルを探していたから。ルースは単なる欲求不満だと思っていたみたいですがトミーはそのことに気づいていました。

二人はヘームシャルで生徒の絵などの作品を見て持ち帰っていたマダムの元に行きます。そこには校長先生の姿もあります。

ヘームシャルはすでに閉鎖されています。そこで「提供猶予」などは過去も現在もないことを知り落胆する二人。作品展はクローン人間に魂を探るものではなく「魂はあるのか」を見極めるためのイベントだったのです。

完全に光を失った二人。トミーは帰りの車から降りて癇癪を起こします。そして、トミーは3度目の手術を行い「終了」。トミーを看取った2週間後にキャシーの元にも提供の通知がやってくるのでした。

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意外とあっさりと見れる映画

映画は105分の長さで決して長くありません。その作品をドラマでは10話に分けて放送をするのですから、映画を見るとあっさりと物語が終わってしまったという印象で非常に見やすいと思います。だいたい、ドラマ1話分が映画10分くらいの尺度で進んでいると行った感じでしょうか。

と考えるとドラマはどれだけ間延びさせてるんだ…って思ってしまいますが。

引き込まれる世界観

映画「わたしを離さないで」はどちらかというとセリフは少ないです。絶妙な間や空気感を感じることができる作品となっています。

この空気感を作り出したキャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイなどの出演者の演技は本当に素晴らしいものがありますね。ルーシーとトミーが先に終了してキャシーが最後に残されたシーンなど、なんとも言えない空虚感がありました。

この運命には逆らえないと分かりつつも20数年間生きていた意味とは一体なんだったのか、短い人生だったけど素晴らしいと思えるものだったのだろうか。ただ、キャシーは幼い時からずっと想っていたトミーを人生の最後の方で一緒になることができたまだ救われたのかもしれません。

ルーシーなんかはトミーと別れ、最後は一人でかなり寂しい最後を迎えたことを考えると胸が苦しくなりますね。

日本ドラマと違ってネチネチしてない

日本で放送されているドラマ版は10話分を間延びしないといけないということもあり、映画では描かれていないような場面も細かく描写されています。

キャシーはルーシーに対して嫌味などの感情を出すことはありませんでしたが、日本版の恭子(綾瀬はるか)は美和(水川あさみ)に対して「この女のせいで私はすべてを失った」と大きく恨んでいるような描写もされています。

また、美和の恭子に対する嫌がらせもかなりネチっこい感じこの辺りは日本的だなーと感じる部分も結構あったりします。

この女の嫉妬が嫌で見るのをやめたって方も意外と多いんじゃないのかなーって思ったりするのですが、映画の「わたしを離さないで」は非常に爽やかに描かれているんが好印象を抱きます。

とはいってもハッピーエンドではないどうすることもできないエンディングを迎えるのですが…でも、答えは出ないけど愛を問いた美しい映画ではないのかなと感じます。

  • わたしを離さないで(2011年3月26日公開)
  • 監督:マーク・ロマネク
  • 脚本:アレックス・ガーランド
  • 出演者:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ
  • おすすめ: 4.0
  • ストーリー: 4.0

→ 第1話の感想

→ 第4話の感想

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