映画「64 ロクヨン前編」感想とネタバレ!豪華キャストに佐藤浩市の演技が良かった!

ロクヨン

映画「64 -ロクヨン-前編」の感想

映画「64 -ロクヨン-前編」を見てきました。本作品は横山秀夫さんの小説が原作となっており、2015年にNHKの「土曜ドラマ」で5回にわたってドラマ化された作品でもあります。もちろん、ドラマ版と映画版との関連性はありません。

物語としては一つの事件を中心に警察内部のいざこざが描かれているのですが、これがまた面白かった!

というか、警察広報と記者クラブってこんなに対立しているものなのか…?と疑問も感じましたが、最後の方でお互いを受け入れることができる展開はなかなか感動的でした。ここは佐藤浩市さんの演技力が光った場面だったかもしれませんね。

原作は読んだことなく映画で初めて見た作品だったのですが、主人公の三上義信を演じている佐藤浩市さんをはじめ豪華俳優陣の演技が本当に素晴らしかったです。

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「64 -ロクヨン-前編」のストーリー(ネタバレ)

簡単にストーリーを紹介します。

タイトルの「64」は昭和64年のことを指しており、この年は昭和天皇が崩御された年で7日間しかありません。そんな年に7歳の少女・雨宮翔子が誘拐され、主人公の三上義信(佐藤浩市)が初動捜査に加わることに。

犯人からの電話で2,000万円の身代金を要求された父親の雨宮芳男(永瀬正敏)は指示される場所をたらい回しにされ、深夜まで移動を続けます。そして、居酒屋で犯人からの最後の電話を受け橋の上から2000万円を投下しろという指示が。

指示に従い2,000万円のスーツケースを川に投下するものの、警察のミスが重なり犯人を捕まえることができませんでした。その後、犯人を特定することができず、ある日、車の中から翔子ちゃんが無残な姿で発見されたのでした。

映画冒頭からこのシーンだったので、結構辛いですね。自分の子がこんなことになってしまったら…と考えると胸が苦しくなります。

事件から14年経った平成14年。三上は刑事課から県警本部の広報室・広報官に人事異動を受けていました。

昭和64年に起きた未解決少女誘拐事件の時効まで1年。そんな時、警視庁官がロクヨン事件の被害者の家にお見舞いに行って捜査の士気を高めるという。三上がロクヨンの捜査班を通して交渉した方がいいと言いますが赤間(滝藤賢一)は三上がやれと指示。

三上は雨宮の家に久しぶりに訪ねます。家には翔子ちゃんが使っていた傘や絵が未だに飾られており、この家だけが昭和64年から取り残されたかのような雰囲気。三上は髪ボサボサで覇気がなく、妻も数年前に脳梗塞で亡くして一人になっていました。

警視庁官がお見舞いに来たいと伝えるが雨宮はそれを拒否。その後、三上は雨宮が拒否する理由が警察側の不祥事が関係していたと言う事実を知ることになります。一方、広報と記者クラブは加害者の実名公表をめぐって対立。警視庁官がお見舞いをする取材を拒否するという事態にまで発展。

雨宮の妻も亡くなってしまうなんて。想像はしていたけど、後追いではなく脳梗塞だったのがまだ救いかな。

一つ歯車が欠けると人生はとんでもなく悲しいものになてしまう可能性があるってことですよね。子を持つと何としても守りたいという思いが芽生えると思うのですが、それを実現できなかった時の失望は想像を絶します。

三上が雨宮と警視庁の間で何があったのか調べてみると「幸田メモ」と呼ばれるものがあることを知ります。幸田は当時の初動班のなかにいた人物・幸田一樹(吉岡秀隆)のこと。

「幸田メモ」とは何なのかを三上が当時の関係者を当たって調べたところ、初動班の一人だった日吉浩一郎(窪田正孝)が犯人からの電話の録音をする作業に手間取ってしまい犯人の肉声を録音することができなかったのです。

もし、この録音が上手くいっていたとしたら犯人を検挙することができたかもしれなかったことから、この事実は隠蔽されていたのです。日吉浩一郎はこの事件をきっかけに引きこもりになってしまい14年も自分の部屋から出てこない状況に…。

一方で、三上の娘・あゆみ(芳根京子)が顔を整形したいと言い出したことから喧嘩をしてしまい家に帰ってこない日々。妻の美那子(夏川結衣)は憔悴しきっています。

あくまで加害者の匿名公表しかしない警察広報と実名公表にこだわる記者クラブの関係は最悪な状況に。

三上は加害者の実名問題にケリをつけるために、上の命令を無視して加害者女性の実名と住所を記者クラブたちに公開をします。この加害者女性は三上は各社が節度を持った報道するように求め、さらに被害者の老人がどのような人物だったかも、自分の目で確かめ、それを記者たちに熱く語ります。

昭和64年に起きた少女誘拐事件は昭和天皇崩御のニュースで報道されることもなく、必要な情報も入らなかった。警視庁官とのお見舞いの件を報道して事件解決の助けをしてほしいと個人の思いとしてお願いをするのでした。

記者たちは胸を打たれ、広報室と記者クラブの関係は改善、警視庁官の取材を受けることになったのです。

そんな中、2,000万円の身代金を要求するロクヨンを模倣するような誘拐事件が発生。記者クラブと報道協定を求められることに。

実際にあった事件、実話がモデル?

この物語はフィクションですが、実際にあった事件が元になっていると言われています。つまり実話です。

それが昭和62年(1987年)に起きた5歳の男の子が誘拐された事件で未解決事件として時効になっているのです。この事件で要求された身代金は2,000万円、さらに電話録音をする時に逆探知することができなかったことなど、明らかに「64 -ロクヨン-」のベースとなったと思われる共通点があるのです。

また原作者の横山秀夫さんは当時事件が発生した群馬県の新聞社に勤めており、この事件が発生した時に取材などをして深く関わっていたことが考えられるのです。

実際にあったこの事件は平成14年(2002年)に時効を迎えてしまったのですが、「64 -ロクヨン-」の舞台は平成14年…。繋がりを感じてしまいますよね。

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とにかく豪華なキャスティング

主役を演じている佐藤浩市さんは本当に演技が上手い。

三上という役柄は被害者の思いに入りすぎることから何かと面倒を起こすことになるのですが、その想いが強すぎることからついつい涙を見せるシーンとか本当に凄いなーって思ったり。

部下で唯一の女性職員の美雲(榮倉奈々)は物語上はさほど重要な役柄ではなさそう(いや、前編でいいことは言っていましたよ。)ですが、広報室の結束の強さを現すには非常に重要な役だったようにも感じます。

後編はもっと活躍することになるのかな?

他にも若手としては、三上の部下の諏訪(綾野剛)、電話の録音に失敗して14年間引きこもっている日吉浩一郎(窪田正孝)、記者クラブの代表的立場の秋川(瑛太)、手嶋(坂口健太郎)など気になる俳優さんが多数。

窪田正孝さんが髭を生やしてゲッソリしてる感じは他の作品ではなかなか見ることができない光景だと思います。最初、窪田正孝さんだって気付かなかったです。

ベテラン俳優陣からは、雨宮芳男(永瀬正敏)、松岡勝俊(三浦友和)、荒木田(奥田瑛二)、赤間(滝藤賢一)、幸田 一樹(吉岡秀隆)、二渡真治(仲村トオル)、さらに本部長の辻内 欣司(椎名桔平)という豪華ぶり。

椎名桔平さんがお偉いさんで登場するとはちょっと意外だったのですが、あの冷酷な笑顔が個人的にテンションが上がった瞬間でした。そして、永瀬正敏さんが演じる雨宮が中盤の窶れた雰囲気から後半の吹っ切れたようなカッコイイ感じになっていましたが、どんな心境の変化があったのでしょうかね。

二部作にする必要性

前編、後編の二部構成になっていることもあり物語は非常に丁寧に演出されており、間を使った雰囲気も非常に上手で、とても感情移入がとてもしやすかったように感じました。前編、後編に分ける必要があったのかという意見もありますが、個人的には「間」がこの映画では大事なように感じたので、前編、後編に分かれていて良かったのかなと。

ちなみに前編はロクヨンがどんな事件だったのか、警察広報と記者クラブの対立をメインに描かれており、新たな誘拐事件が発生してこれからというところで後編に続くという終わり方でした。事件の真相は全て後編で描かれることになるので、絶対に続きが見たくなると思いますよ。

商売上手!

映画「64 -ロクヨン-後編」は2016年6月11日に公開予定となっています。

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